【バスケ】河村勇輝、痛恨プレーに「ファウルをもらう技術にやられた」52年ぶり五輪白星ならず

日本対フランス 第4Q、ストラゼル(右から2人目)に3点シュートを決められた上、ファウルを取られ納得のいかない表情をする河村(ロイター)

<パリオリンピック(五輪):バスケットボール・日本90-94フランス>◇7月30日(日本時間31日)◇男子1次リーグB組◇ピエール・モロワ競技場

【パリ=藤塚大輔】歴史的金星を逃した。バスケットボール男子で世界ランク26位の日本は、同9位で21年東京五輪銀の地元フランスと1次リーグ(L)第2戦で激突。

第4クオーター(Q)残り16秒で4点リードも、PG河村勇輝(23=横浜BC)の痛恨ファウルで追いつかれた。延長戦の末に90-94で敗れて2戦2敗でB組3位以下が確定。2日の1次L最終戦で決勝トーナメント進出の望みをかけ、ブラジルで対戦する。

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第4Q残り10秒、4点リード。フランスのストラゼルに3点シュートのモーションに入られた。河村が懸命に右手を伸ばす。放たれたボールはその上を通り、ゴールネットを揺らした。

1点差。約2万7000人の大歓声に、審判の笛の音が重なる。左手が相手に触れたとして痛すぎるファウル。そのままフリースローを決められて、同点-。歴史的金星を逃して、延長戦で力尽きた。河村はこの1プレーを悔いた。

「勝てるゲームを落としてしまった。自分に責任がある」

優勝候補に食らいついた。第2Qに一時は9点ビハインドも、3点シュートで反撃。第4Q残り8分31秒で24得点の八村が退場しても勢いを持続した。

苦闘の末につかんだ勝利のチャンス。残り16秒で84-80。3点シュートを決められても、まだ1点差で逃げ切れる状況だった。ホーバス監督から「ファウルだけはしないように」と指示が飛ぶ。その最中でのファウルだった。

チーム最多29得点も、痛恨の失点を招いた河村は「上に跳んだつもりだったが、相手のうまくファウルをもらう技術にやられてしまった」。修羅場で、相手が上手だった。

チーム最長となる40分44秒出場した渡辺雄太は「経験の差が出た」と受け止めた。「向こうは大事な場面でシュートを沈めてきた。(日本は)慌ててしまった部分が多少なりともあったと思う」。“4点プレー”だけは許されない状況で指示を徹底できなかった日本。絶望的な状況にひるまず、ファウルを奪ったフランス。52年ぶりの五輪白星は、簡単ではなかった。

ただ、目標のベスト8進出は消滅したわけではない。2日のブラジル戦で可能な限り得点差をつけて勝利すれば、他組の状況次第で決勝トーナメントに進出できる。ホーバス監督は「うちのバスケットを見せられた」とうなずいた。河村も決して下を向かなかった。

「目標が途絶えたわけではない。試合を通して必ず成長して、ベスト8の目標を達成したい」

あまりにも痛いファウルの悔しさは、ブラジル戦で晴らすしかない。