【ボクシング】「SNSで見た攻撃は非常にひどいものでした」性別騒動ヘリフの金メダル会見要旨

ボクシング女子66キロ級決勝、イマネ・ヘリフ対楊柳 判定勝ちで金メダルを決めたヘリフ(右)は楊柳の腕を挙げ笑顔で健闘をたたえ合う(撮影・垰建太)

<パリオリンピック(五輪):ボクシング>◇9日(日本時間10日)◇女子66キロ級◇決勝◇ローランギャロス

【パリ=木下淳】性別を巡る騒動渦中のボクシング女子、イマネ・ヘリフ(25=アルジェリア)が金メダルを獲得した。決勝で昨年の世界選手権女王、中国の32歳、楊柳(ヤン・リウ)を圧倒。5-0の判定勝ちで頂点に立った。勝ち名乗りを受けると、リング上で敬礼ポーズ。コーチに肩車されて場内をウイニングランした。会見では

◆メダリスト会見の発言要旨は次の通り。

「私は東京で5位(ベスト8)そして2024年のパリで金メダルを獲得しました。私はメダルを取ることを期待されていました。アルジェリアにいるみんなは、私がこの数年間、どれだけ努力してきたかを知っている。金メダルの後、この先どうなるかはわからない。まずは家に帰って家族に会うこと。少し休んで、それから次のステップをどうするか考えてみます」

「観客やファンが応援してくれたことは、とても重要な役割を果たしました。応援が私に力を与えてくれました」

「何よりもまず、オリンピックは全てのアスリートにとって夢です。アスリートにとっての夢です。東京五輪はCOVID(新型コロナウイルス感染拡大)の最中だったので、難しい時期でした。その中で、アラブ世界、アルジェリア人たちは、私がどれだけ努力したかを知っています。私がどれだけ懸命に働いてきたか、みんな知っています。金メダルを獲得することが私の夢であり、トレーナーら支えてくれた方々の夢でもありました」。

「私は、アルジェリアのとても小さな村、とても貧しい家庭の出身です。貧しい地域で生まれ育ったのですが、家族はいつも、私のことを誇りに思ってくれていました」

「(全世界へのメッセージを求められ)オリンピックの原則を守り、攻撃を避け、人をいじめてはいけません。これはオリンピックのメッセージです。いじめをやめ、五輪憲章にコミットしてください。私たちはアスリートとして、観客や家族に対してパフォーマンスをするためにオリンピックに参加しています」

「私の名誉は回復しましたが、ソーシャルメディアで見た攻撃は非常にひどいものでした。(自身を『男性』と指摘した国際ボクシング協会=IBAについて)2018年以降、私はIBA傘下でボクシングをしています。彼らは私のことをよく知っています、私の能力も知っています」

「でも今は認められていないし、嫌われています。この金メダルでメッセージを送りたい。アルジェリアの女性は強さ、強い意志、勇敢さで知られます。アルジェリアの人々がたくさん私を応援しに来てくれて、アラブ世界、世界全体にメッセージを送ってくれました。今日、私を応援してくれた全ての女性たちに感謝します。私たちの名誉は何にも勝るものであり、第一であるというメッセージを送ってくれたのです」