<パリオリンピック(五輪):スケートボード>◇29日◇男子ストリート決勝◇コンコルド広場
【パリ=松本航】堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が2連覇を飾った。メダル圏外から最後の1本で97・08点をたたき出し、281・14点で一気にトップ。後続の米国勢が得点を伸ばせず、2大会連続金メダルが決まると、コンコルド広場の特設会場が大歓声に包まれた。
表彰式後には飾らない言葉で、今の思いを丁寧に語った。
主なコメントは以下の通り。
◆「本当にここまで来るのが長かったし、地獄のような3年間だった。東京のオリンピックの金メダルより、すごく重く感じる」
◆「(五輪予選シリーズの)中国の大会で予選落ちして、オリンピックに行くことも諦めた。大会が終わって、まだチャンスがあるということを聞いて『まだチャンスがあるなら…』と思って、1%の可能性ではあったが、1%の可能性を信じて、今日も最後の最後まで信じ切れた」
◆「(1%の状況を乗り越えたのは)最後まで自分を信じ切ることができたことと、信じ切るにあたって、家族、仲間、ファン、コーチ、ケアをしてくれる人…本当にギリギリまで、今日もサポートしてくれた」
◆「(最後の1本で板に乗れば)メダルはいけると思っていたけれど、1位は取れると思っていなかった」
◆「東京で金メダルを取って、自分でも訳が分からないぐらい悩んだ時期もあったし、メンタル的にも、体的にも、どんどん壊れていった」
◆「本当にきつい3年間だったけれど、最後の最後まで、知恵、脳みそを振り絞って『どうしたら勝てるかな?』と考えながらイメージして、今日ここまで来た」
◆「(最後に技を決めて)すごくうれしかったし、点数っていうよりは、最後まで自分を信じ切れたこと、悔いを残さないように滑り切れたことがうれしかった」
◆「(練習で地面にたたきつけられ)乗りにいっても乗りにいっても、すごく惜しくて『どうすれば乗れるんだろう』という感じだった。隙間の時間でできる限り合わせて、イメージして、乗れることだけを考えていた」
◆「オリンピックは自分を変えてくれた大きなイベントではあるけれど、スケートボードって本当にカルチャーの部分がすごく深い。そういう部分に自分はほれたから、ストリートしている時もすごく楽しいし、スケボーのたたいている音、グラインドしている音、ストリートだけにある難しさもいっぱいある。そういうのを全部含めて好きだから、オリンピックも自分にとってスペシャルなイベントではあるけれど、両方がすごく大好き」
◆「本当にこれから『終わりがないな』と思う。またちょっと一息できるけれど、先はまだまだある。東京で勝って一番感じたのは『終わりがないな』ということ。オリンピックの金メダルをかけた瞬間に、その思いをすごく感じている」
◆「(最後の1本のプレッシャー)泣いても笑っても最後だから、悔いの残らないように、何が何でも乗る気持ちだけは忘れないで滑った」
◆「プレッシャーを通り越していた。ずっと3~4回乗れなかったし、どれだけやっても乗れなくて、プレッシャーを通り越していた」