【競泳】「虚無感という感じ」本多灯まさかの予選22位で敗退 200mバタフライ東京五輪銀

男子バタフライ200メートル予選2組で8着となった本多(撮影・江口和貴)

<パリオリンピック(五輪):競泳>◇30日◇男子200メートルバタフライ予選◇ラデファンス・アリーナ

東京大会銀メダルの本多灯(22=イトマン東進)が、まさかの予選敗退となった。

8人による予選2組で出場したが、タイムは1分57秒30で最下位。全体の22位となり、準決勝に進める上位16人に入れなかった。

「守りに入るような姿勢になっていた。体の重さはなかった。やれることをやろうと思ってスタート台に立ったけど、うまく泳げなかった」

ぼうぜんと振り返ったレースは、序盤から出遅れ、最後は6番手前後から巻き返すどころか、2組の最下位で終了。この時点で準決勝進出は絶望的だった。

インタビューの冒頭で「いやあ…」と言うと、言葉が詰まった。

「どう言えばいいんでしょうね。僕自身ちょっと、このタイムだと悔しさもないし、虚無感という感じ。言い訳になるが、緊張して、ここまで体がすくむとは思わなくて、ちょっと、自分でもどう回答していいのか、分からない状況です」

1分53秒73で前回銀メダルの本多の自己ベストは1分52秒70。それより4秒以上もタイムを落とした。

今年2月の世界選手権で優勝した22歳だが、直前で左足首を捻挫し、その影響が春先まで長く続いた。1分50秒34の世界記録保持者で前回覇者のクリシュトフ・ミラク(ハンガリー)への挑戦権を手に入れることもできなかった。

予選4組に出場した寺門弦輝(21=セントラルスポーツ)は、1分55秒82で全体の13位で準決勝に進んだ。

本多とは日大の1学年後輩にあたる寺門は「レースが近づくにつれて、体の震えと顔のこわばりが止まらなくなった。歓声を聞いた瞬間、五輪に来たと思えて緊張がほぐれた。レースを楽しめたのは良かった」と振り返った。