【競泳】瀬戸大也7位、ロス五輪へ熟考「相当な覚悟がないと続ける必要はない」

男子200メートル個人メドレー決勝 レースを終え引き揚げる瀬戸(撮影・河田真司)

<パリオリンピック(五輪):競泳>◇2日(日本時間3日)◇男子200メートル個人メドレー決勝◇ラデファンス・アリーナ

【パリ2日(日本時間3日)=松本航】競泳男子個人メドレーの瀬戸大也(30=CHARIS)が、3大会連続の五輪レースを終えた。

200メートル決勝は1分57秒21の7位。400メートルと同じ順位でメダルを逃した。400メートルで前人未到7連覇が懸かる世界短水路選手権(12月、ブダペスト)出場に意欲を示しながらも、28年ロサンゼルス五輪に向けては「考えたい」と語るにとどめた。

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全身を包み込む大歓声が、何よりもうれしかった。7位入賞。プールから上がった瀬戸は、地元フランスで4冠の偉業を成し遂げたマルシャンと抱き合った。「悔しい気持ちはあります。ただ後悔は全然なく、素晴らしい大会でした。日本に帰り、手ぶらですけれど『ありがとうございました』と1つ1つ回りたい」。それが素直な感情だった。

レースは理想通りに運べなかった。2つ目の背泳ぎが想定より遅く、疲労を感じつつ苦しむ平泳ぎに入った。前をいくライバルとの差に焦り、最後の自由形で5番手から落ちた。「結構バテバテで難しかった。うまく泳げなかったです」。片目をつぶって悔やんだ。

結果以上の充実感は得られた。5月で30歳。ライバルだった萩野氏が東京五輪後に現役引退し「最大のライバルがいなくなって、ぽっかりと穴が開いた」と思い返す。今春、拠点のオーストラリアを同氏が訪ねてきた。「公介と話した後に(気持ちが)変わってきて、ワクワクしてきた。夢の舞台は変わらない」。五輪には求めた景色があった。

怪物マルシャンとは3秒15の大差がついた。「1ファン&ちょびっとライバルと思ってもらえたらうれしい。自分も、もしやるながら頑張りたいし、勝負したい」。当面は9月に佐賀で行われる国民スポーツ大会出場へと準備を続け、次のキャリアを熟考していく。

「(28年)ロス五輪は34歳ですし、相当な覚悟がないと続ける必要はない。1度落ち着いて、今後のキャリアについても考えたい」

結果への悔しさと、心の充実。瀬戸は笑顔でパリのプールを去る。【松本航】