【卓球】女子団体が銀メダル以上確定!張本美和は涙でホッ…準決ドイツ3-1で破り中国と決勝へ

女子団体準決勝でドイツに勝利し決勝進出を決め、ポーズを決め写真に納まる、左から早田、張本、平野、渡辺監督(撮影・河田真司)

<パリオリンピック(五輪):卓球>◇8日(日本時間9日)◇女子準決勝◇パリ南アリーナ

【パリ=松本航】世界ランク2位の日本(早田ひな、平野美宇、張本美和)が同5位ドイツを3-1で破り、4大会連続のメダルを確定させた。

10日の決勝では4連覇中の同1位中国に挑戦する。

早田は「ここが終わりじゃない。3年間、いろんな選考会を経て、自分たちがここに立てているということに自信を持って、最後まで諦めずに120%の力が出せるように頑張りたい」と王者に挑む覚悟を示した。

第1試合は早田と平野が組んだダブルスで相手を圧倒し、幸先よいスタートを切った。

早田は「私たち同い年の2人がチーム自体も引っ張っていかなきゃいけない。(張本に)私たちがまず1-0で回すことがすごく大事だと思うので、役目は果たせたかな」とつないだ。

だが、第2試合は張本が苦しんだ。相手のカウフマンに第1ゲームを奪われると、第2ゲームも失った。第3ゲームも劣勢。6-10のマッチポイントから2点を奪って粘りは見せたものの力尽き、今大会初黒星を喫した。

第3試合は平野が危なげなくワンをストレートで退け、2-1と再びリードした。「ここで絶対自分が取るっていう気持ちを持ってできた。全体的に最後まで自分のペースでやることができたので良かった」と喜んだ。

第4試合は再び張本が登場。シャン・シャオナに2ゲームを先取後、第3ゲームは11-0で勝利し、試合を決めると涙を流し「今は本当にホッとしているという一言だけ」と安堵(あんど)の表情を見せた。

舞台は整った。銅メダルを獲得したシングルス3位決定戦後、エースの早田は「(2人は)まだメダルを持っていない。自分はどうなってもいいと思っている。3人で一致団結して、金メダルを目指したいです」と同い年の平野、高校1年生の張本を思った。言葉通りに三位一体となり、銀以上のメダルと、中国への挑戦権をたぐり寄せた。

今大会で確立した新たなオーダーで臨んだ。第1試合のダブルスは“ひなみう”こと早田、平野組。左手首から腕にかけて痛みがある早田は6日の準々決勝後に「(練習は)1時間…。昨日までは15分ぐらいしかできなくて、治療は2時間ぐらい、朝からやってもらった。昨日も4~5時間ぐらい(ケアを)やってもらっている。本当にできることは最大限やってもらって、ここまで回復できている。皆さんに感謝しています」と明かす状況だ。

そんな早田を、平野と張本が支える。平野は「私もしっかりやるしかない。責任感が生まれて、いい試合ができている」とフル回転し、初戦から3試合連続で1試合2勝をもたらせた。団体戦要員の張本も「『やっと出場できるんだ』という気持ちがある。自分もメダルを獲得できるように、団体戦を頑張りたい」と誓い、早田のシングルスの飛躍を発奮材料にしてきた。

絶対王者の中国に対しては、同じ3人で臨んだ2月の世界選手権団体戦決勝で2-3と追い詰めた。ダブルスがなく、今大会と方式こそ異なるが、あと1歩まで迫った。何度もはね返された高い壁に対し、3人が最後の底力で立ち向かう。