72年ミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダルを目指すバレーボール男子日本代表(世界ランキング)が、21年東京五輪銅メダルのアルゼンチン(同8位)に3-1で勝利した。初戦黒星同士の負けられない一戦をものにした。

第1セット(S)は西田の2度の2連続サービスエースで均衡を破り、先取。第2Sは最大7点差をつけられながらも、石川祐希(28)のフェイクセットなど、巧みなプレーで怒濤(どとう)の追い上げを見せ、勝ちきった。

警戒していた初戦ドイツ戦でまさかのフルセット負け。重要な一戦を落として黒星発進となったが、チームに重い雰囲気はなかった。石川祐希主将(28)は、試合終了直後に「切り替えることが大事。もう1度ベストで臨もう」と仲間に声かけ。主将の言葉を聞いた山本智大も「こういう負けからはい上がることが金メダルにも繋がると思う。もう1回修正して、チーム全員でもう1回勝ちにこだわってやりたい」と前だけを見ていた。

その落ち着きは、慢心ではない。日本は、フィリップ・ブラン監督の下、世界と対峙(たいじ)し、苦楽を経験してきた。昨年の五輪予選W杯バレーでは“格下”エジプトに逆転負けも、以降4連勝で五輪切符を獲得。今年のネーションズリーグでは、主力の高橋藍が途中で左足首痛を引き起こしてメンバーから外れるアクシデントも生じたが、大会初メダルとなる銀メダルを獲得した。

「これで終わるようなメンバーではないので」。石川は、敗戦直後に言った。

次戦は2日(日本時間3日)、米国戦。勝利をもぎ取り、混戦の予選を突破する。