【レスリング】元木咲良、女子62キロ級で金メダル!父子の悲願叶った、東京五輪銅の強敵破る

女子62キロ級決勝 金メダルに輝き、ガッツポーズを見せる元木咲良(ロイター)

<パリオリンピック(五輪):レスリング>◇10日(日本時間11日)◇女子62キロ級決勝◇シャンドマルス・アリーナ

【パリ=阿部健吾】女子62キロ級の元木咲良(22=育英大助手)が初出場で金メダルをつかんだ。決勝で東京五輪銅メダルのイリーナ・コリアデンコ(ウクライナ)を破った。

第2ピリオドに一気に攻めた。足を取って4-1と逆転するとアンクルホールドで転がすなど一方的。12-1とテクニカルスペリオリティー勝ちを収めた。

苦しかったこの1年を振り返り涙が止まらず。「今日も自分に負けそうになったけど、神様が助けてくれたのかなと思います」と話した。

準決勝では衝撃の大技を披露して決勝に勝ち上がった。ノルウェー選手相手に2-7の劣勢から「練習でも試合でもない」という反り投げがさく裂。外掛けにきた相手に反り返って、頭をマットにのめり込ませ、フォール勝ちにつなげた。「5点差ついた時は本当にもう…金メダルを取りに来たのに準決勝で負けてしまうんじゃないかと思って、本当に怖くて。神様が助けてくれたんだなって思って。その恐怖心から、安心した時にちょっと涙が」と目を赤く染めていた。

父は00年シドニー五輪男子グレコローマンスタイル代表の康年さん。親子2代出場を果たしていた。高校まで柔道選手だった父は20歳でレスリングを始め、30歳で五輪に出場。元木は3歳で競技を始め、ジュニア期は好成績を残すことはできなかった。「不器用」を自覚し、父と同じくこつこつ努力を重ね、フランスの舞台にたどりついた。「せっかくなら器用にしてほしかった(笑い)」と言うが、「お父さんより早く始めた分、成長できると思う。喜ばせたい」とも誓っていた。父が届かなかったメダル、それも1番良い色を届けた。