女子SPで世界歴代最高5傑のうち4個が塗り替えられた。最終組1番滑走のメドベージェワが81・61点を出すと、約20分後には同門のザギトワが82・92点で上回るなど高得点が続出。

 今季ベストを記録したのは30人中17人に及んだ。ロシア勢2人の肝は、基礎点が1・1倍になる後半に全3つのジャンプを跳ぶこと。この日は坂本も含め、3人が同じ構成を組んだ。ソチ五輪では0人。歴史的にSPは冒頭にジャンプを跳び、後半のステップなどで魅了する伝統があった。SPでも体力的につらい後半を優遇する改正が適用されたのは12-13年シーズンから。ソチではまだ得点を稼ぐのに適した演技構成を作るのに時期尚早だったが、平昌では最大活用した選手が上位を占めた。