東京オリンピック(五輪)の男子日本代表選考を兼ねる東京マラソン(来月1日)を主催する財団の事務局は26日、エリートランナーによるレースを「発表通りに開催する予定です」とした。安倍首相の表明を受けての、延期や中止の可能性は否定した。

その上で28日にあるプレスカンファレンスの方式を変更する予定という。従来は例年に従い、有力選手の囲み取材を行う予定だったが、今回は近距離での接触を避けるため、質疑応答の会見スタイルとするという。

今年の東京マラソンは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般ランナー抜きで実施される。約3万8000人が参加予定だったが、車いすの部も含め約200人のエリートの部だけ。「規模縮小」としての対応となる。また同財団は沿道での応援に関して、手洗いなど予防策の徹底に加え「人が密集しているような場所での観覧、観戦を控えてください」としている。

2時間5分50秒を上回り、日本人トップなら、東京五輪代表に大きく前進するレースには、日本記録を持つ大迫傑(28=ナイキ)、前日本記録保持者の設楽悠太(28=ホンダ)、2時間6分54秒の自己記録を持つ井上大仁(27=MHPS)らが出場を予定している。