日本陸連は19日、都内で理事会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大で揺れる東京オリンピック(五輪)でマラソンは男女3人の代表が内定。仮に延期となった場合の代表の扱いについて尾県貢専務理事(60)が初めて言及した。「まだ協議もしていないし、強化部の考え次第ですが」と断った上で「(マラソン・グランドチャンピオンシップで)3年半かけて選んだので既得権はあるんじゃないですかね」とした。

延期論は、1年と2年が取りざたされている。尾県専務理事は「1年は(現状のままで)問題ないと思う。大きな勢力図は変わらない。2年の場合は難しいところですね。(その選手が)選んだ時点の力を持っているのかどうか。その検証は必要でしょうね」と複雑な表情。ある程度、優先的な立場は認めつつも、レースやタイムなど何らかの形で、その時点での力をテストする可能性を口にした。