今季を1、2日に行われた県陸上選手権で始動した16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(29=御前崎市出身、藤枝明誠高出)が、東京五輪への意気込みを語った。本番では主戦の200メートルと400メートルリレーの出場を狙う。

飯塚は「リレーが好き。9秒台の選手が3人いるので、100メートルでアピールしてメンバーに入りたい」とリレーメンバー入りを志願。決勝出場と金メダル獲得を目指し、観衆に元気を届けるつもりだ。「スポーツっていいな、あった方がいいよねと思ってもらいたい」と続けた。

6年ぶりに走った草薙総合運動場陸上競技場での県選手権は200メートル予選で20秒70(大会新)、100メートル決勝で10秒13(同)をマーク。「体はできていたけど全体では8割の出来で85点だった」。レース中盤以降は問題がなく、持ち味の加速後のトップスピード維持に自信をのぞかせた。

一方で今後の修正点として「スタートから中盤までの体勢や踏み込みなどがしっかりできていなかった」ことを挙げた。10月の日本選手権(新潟)は一段とレベルが上がる。「スタートのすごい選手がたくさんいる。しっかりついていけるようにしたい」と気を引き締める。

次戦の「セイコーゴールデングランプリ」(23日・国立競技場)では200メートルに出場する。「五輪標準タイムの20秒24を意識していく。(五輪会場の)国立なので、がんばりたい」と意欲を見せた。【倉橋徹也】