山口浩勢独走Vも五輪内定まで2秒及ばず 来年挑む

男子3000メートル障害 8分24秒19で優勝する山口浩勢(撮影・清水貴仁)

<陸上:東京五輪代表選考兼日本選手権>◇4日◇大阪・ヤンマースタジアム長居◇男子3000メートル障害

山口浩勢(愛三工業)が8分24秒19で初優勝した。だが「うれしさよりも、標準を切れなかった悔しさのほうが大きい。素直に喜べない」。

東京オリンピック(五輪)代表内定の標準記録に約2秒及ばず、苦笑いを浮かべた。城西大時代には箱根駅伝に3度出場した実績を持つ29歳。来年再び、東京五輪切符獲得に挑む。

◆長距離種目の五輪出場 東京五輪の出場枠は1種目につき最大3人。出場資格を得るには五輪参加標準記録を突破するか、世界ランキングで上位に入ることが条件だ。この日は参加標準記録を持つ優勝者のみが内定し、残りの代表2枠は来年へ持ち越し。来年5月3日に1万メートルだけの日本選手権(静岡・エコパスタジアム)が行われ、広中のいる5000メートルなどは6月下旬の日本選手権(ヤンマースタジアム長居)が最終選考の場となる。