リオ銅の荒井は7位で五輪逃す「もう1回てっぺんに」現役続行へ意欲/競歩

7位でゴールする荒井(撮影・前田充)

<陸上:日本陸上選手権50キロ競歩>◇11日◇石川・輪島市日本陸連公認コース◇男子

16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの荒井広宙(32=富士通)は7位に敗れた。五輪2大会連続出場とはならず、「ひと言でいえば悔しい気持ち」と肩を落とした。

序盤には集団を先頭で引っ張るなどしたが、13キロ付近からペースが上がったところで下がると、その後、追い上げる場面はなかった。「前半は力をためつつ、後半に上げていくイメージでいた。でもその前に足にきてしまい、ずるずると落ちてしまった」。

ここ2年連続で夏場にけがを負い、思うように土台作りが進まなかったことも響いた。「けがを言い訳にしたくないが、持久系の種目において、練習を日々継続していくことがいかに大切か、身をもって感じた」と話した。

今後について問われると「来年の世界選手権や次の五輪がある。所属先が許してくれる限りは、このままでは終わりたくない。もう1回復活というか、もう1回てっぺんに立ちたい」。現役続行への意欲を示した。