新谷仁美5000も内定「時速300キロでも壊れない」棄権迷うもコーチに感謝

女子5000メートルで2位となり東京五輪に内定した新谷(右)。左は優勝した広中(撮影・江口和貴)

<陸上:東京五輪代表最終選考会兼日本選手権>◇最終日◇27日◇ヤンマースタジアム長居◇女子5000メートル決勝

すでに1万メートルで東京五輪内定している新谷仁美(33=積水化学)が、2種目目の五輪内定を決めた。

15分13秒73を記録し、広中璃梨佳(日本郵政グループ)に次ぐ2位。「常々100か0しか考えていない人間なので、今日のレースは簡単に言うと0点だった」としながらも「招集前までは『棄権しよう』と横田(真人)コーチとかに逃げ腰で言っていて、本当に棄権しようか迷ったぐらい追い込まれていた。最後まで走り切れて良かったです」と振り返った。

横田コーチには「棄権していいよ」と声をかけられ、所属やスポンサーなど、支えてくれた人たちの顔が思い浮かんだという。信頼するコーチに対して「例えば時速300キロぐらいでぶつかっても壊れない人。大体の人は時速300キロでぶつかったら天国行きですが、横田さんはそこを耐えてくださる」と感謝した。