ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選(3月3~11日)に出場する日本代表が26日、開催地のヨルダン・アンマンに向かう成田空港で取材に応じた。同国が新型コロナウイルスによる影響で、日本を含めた感染者の多い国の入国制限を行う恐れが出てきたため、当初は28日に出発予定だったが、急きょ航空券などを手配して前倒しした。

朗報が届いたのは空港到着の1時間前ほど。日本連盟が在日ヨルダン大使館に問い合わせていたところ、「現在のところ、入国制限はありません」という返信をもらったという。内田貞信会長は「ひとまず良かった。安心して行けます」と安堵(あんど)の表情を見せた。

予選では上位4~6人が得る枠を目指し、獲得者が代表に内定する。予選は当初は2月に新型ウイルスの発生源である中国・武漢で開催される日程だったが、3月にヨルダンの首都アンマンでの開催に変更になっていた。

男子フェザー級代表の堤駿斗(21=東洋大)は「環境に合わせて練習できれば。ちょっと(出発が)早いなあとは思いますが、いつ行ってもいいような調整はしてきた」と力強かった。