1万本超える樹木/五輪パブリックビューイング会場・代々木公園メモ

東京オリンピックのイベント会場として予定されている東京・代々木公園(撮影・阿部泰斉)

東京都が、オリンピック(五輪)・パラリンピック期間中に都内などでパブリックビューイング会場の設置を計画し、その工事が6月1日、渋谷区の都立代々木公園を皮切りに始まる。今月24日からは準備として現場の木の剪定(せんてい)作業も始まっている。コロナ禍、緊急事態宣言下で、都は密を避けること、不要不急の外出の自粛などを求めているが、その一方で人を集める場所をつくる計画を進めることになり、疑問や批判が高まっている。

代々木公園は陸軍代々木練兵場だったが第2次世界大戦後は進駐軍の「ワシントンハイツ」となり、一部は64年東京五輪の選手村として使用された。都立公園として67年に開園。明治神宮と国立代々木競技場に隣接し約54万平方メートルに1万本を超える樹木が生い茂る。陸上競技場や野外ステージがあり週末を中心にフリーマーケットや国際イベントが行われる。