「体感型カエル館」ボクシング金の入江聖奈にPR大使オファーへ「ご縁が」

ボクシング女子フェザー級、金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

アミメニシキヘビ捕獲で注目を浴びた日本爬虫(はちゅう)類両生類協会の白輪剛史理事長(52)が3日、東京五輪ボクシング女子フェザー級金メダルに輝いた入江聖奈(20=日体大)“捕獲”に狙いを定めたことが分かった。同協会、園長を務める「体感型動物園iZoo」、姉妹館「体感型カエル館KawaZoo」(ともに静岡県河津町)の「PR大使」就任オファーの意向を固めた。

入江の愛称は「イリエワニ」。さらにカエル好きを公言し、自宅では南米原産クランウェルツノガエルを飼育。白輪氏は「金メダル自体がすごいのに、イリエワニと呼ばれ、カエル好きな金メダリストなんていない。快挙だし、ご縁がある。もし入江選手がOKしてくれるのなら、ぜひ一緒に爬虫類、両生類を盛り上げていただきたい」。一部飼育者の不用意から、大型のヘビやカメなどが逃げ出し、危険動物の印象も与えてしまっているだけに「イメージアップにつなげていただけるとうれしい。私どももカエル好きを全面サポートしたい」と願った。試合後に「カエル関連に就職できたら」と希望した入江に対しても「前向きに、ご相談に乗ります」と寄り添う姿勢だ。

すでに昨年6月、カエル館を訪れている。「東京五輪の延期が決まった頃、KawaZooに来てくれたんです。スタッフに『カエルのマスクを五輪の時にも付けますね~』って言って購入してくれたようなんです」。今五輪前には実際に着用してインタビューに応じる場面もあった。

白輪氏は6月に国内最大となる全長5・1メートルのイリエワニをマレーシアから輸入し、同園で飼育展示を開始したばかりだ。「イリエワニは爬虫類最大の生物でパンチ力、破壊力がある。攻撃力や俊敏性も地球上で最強なんです。入江選手の愛称にはピッタリ」。同時輸入した3メートルの雌を含め、今月31日まで名前を一般募集中だ。「入江選手にちなんだ名前の応募が増えそうですね」と期待。「セナ」「キン」「ゴールド」「パンチ」などが候補に挙がりそうだ。【鎌田直秀】