体操女子エース村上茉愛、東京五輪代表内定 NHK杯3度目V

優勝し東京五輪のメンバーに選ばれた村上はインタビューで感極まる(撮影・鈴木みどり)

<体操:NHK杯>◇15日◇第1日◇長野・長野ビッグハット◇女子

村上茉愛(日体ク)が3度目の優勝を飾り、東京五輪代表に内定した。

優勝した4月の全日本選手権(高崎)での得点を持ちこして行われ、この日の4種目では段違い平行棒での大きなミスはあったが、合計168・030点で後続を離した。上位3人までが自動的に代表に決まる日本協会の選考基準を満たした。

「楽しんで体操し、それでも“強い村上だった”と思ってもらいたい。強さを見せつけながら、楽しむ体操を見てもらいたい」。試合前に、願っていた。楽しむという言葉を何度も口にした。「五輪代表選考になると、すごく気負い過ぎてしまう。休んでいても力が入っていて、練習を落としてもなかなか疲れが抜けない。ワクワクした感情で会場に入らないと、これ以上、気負っていたら体がもたない。楽しまないと気がおかしくなる」。そう心掛けて、五輪マークが掲げられる、98年長野五輪の会場でも演じ抜いた。

世界選手権では17年大会は種目別床運動で日本女子63年ぶりの金メダル、18年大会では個人総合で史上初の銀メダルを獲得した。金メダルに挑む五輪へと向かう。