東京五輪、米国体操代表のリアン・ウォンがワクチン接種しない意向 地元紙

東京オリンピック(五輪)の体操女子米国代表に選ばれたリアン・ウォン(17)が、新型コロナウイルスワクチンを接種しない意向を示しているとUSAトゥデイ紙が報じた。27日にミズーリ州セントルイスで行われた東京五輪の米国代表選考会で、コロナで陽性になった場合や負傷した選手の交代要員となる補欠選手の一人として代表チーム入りが決まったウォンについて、コーチが「彼女と科学者の両親はワクチンの接種を受けることを決めていない」とオンラインニュースサイトのデイリー・ビーストに語り、現時点でワクチンを接種をしていないことを認めている。

2016年リオデジャネイロ五輪4冠のシモーネ・バイルズも代表りが決まり、団体では3大会連続の金メダル、個人ではバイルスの総合2連覇を目指している。コーチのフォン氏は、代表選手全員がワクチン接種を終えていることを想定していたが、ウォンが接種していないことを知り、発表の翌日に接種すると信じていたものの未成年に対する接種に消極的な両親の考えで接種はしなかったという。米国では現在、12歳から18歳までの子供はファイザー製のワクチンのみ接種が認められているが、3週間の間に2回の接種が必要となるため、出発前に接種を完了することは難しいとみられる。

IOC(国際オリンピック委員会)は東京五輪に参加する選手の80%以上がワクチンを接種する見通しであることを明かしているが、直前の調整やパフォーマンスへの影響、副反応などを懸念して接種をちゅうちょする選手も出ている。IOCは接種を推奨しているが、義務ではなく、最終的な判断は選手個人に委ねられることになっている。フォン氏は、選手たちは何度も検査を受けるなど非常に厳しい感染予防策が講じられているため、ワクチン未接種者がいることは特別気にはしないと述べている。

26日に来日したカヌーのポルトガル代表選手の1人がワクチン未接種だったことが判明しているほか、英国やベルギーなどでも接種に否定的な選手がいると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)