柔道女子78キロ級の代表に決まった浜田尚里(29=自衛隊)は、自衛官の制服姿で会見に臨み、「年に何回かしか着ることがない」と引き締まった表情。囲み取材の合間には急きょフォトセッションが開かれ、カメラマンの要望に応えて敬礼ポーズをつくった。

自衛隊での階級は2等陸尉。朝霞駐屯地内に設置される体育学校で練習に励み、「やりたいことをやらせてもらっている」と感謝を口にする。

19年世界選手権で銀メダルを獲得。23日のグランドスラム・デュッセルドルフ大会決勝では、得意の寝技勝負に持ち込んで優勝し、代表入りを決定づけた。「寝技だけでなく、足技も強化したい」と、東京オリンピック(五輪)に向けてさらなるレベルアップを目指す。

この日内定が決まった12人の中では最年長となるが、「代表経験は他の選手のほうが多い。みんなで頑張りたい」。29歳で初めてたどり着いた晴れ舞台での活躍を誓った。