全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事は16日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、無観客で実施される全日本選抜体重別選手権(4月4、5日、福岡国際センター)の関係者の入場制限をする考えを示した。
都内で取材に応じた中里氏は「柔道は関係者が多い。大会役員や所属関係者らをどこまで絞るか考えている。無制限ではなく制限する」と説明。柔道は1選手に、付け人や監督、トレーナーら多数の「関係者」が関わる。今大会は、男女7階級で選手112人が出場し、関係者も含めると「300~400人規模」と試算。アリーナでの濃厚接触を避けるための策とし、報道各社の人数も制限するという。
15日には、体重無差別で争う全日本選手権、全日本女子選手権の東京都予選が無観客で開催された。会場の東京武道館では、選手含めた事前登録者に検温や消毒を義務づけ、アリーナ入り口にスタッフを配置するなど厳戒態勢が敷かれた。無観客のため2階観客席(約1700席)は空席だったが、アリーナの人口密度は高く、選手や関係者らで常時300人程度はいた。一部の出場選手からは、戸惑いの声も上がっていた。
全柔連は、選抜体重別選手権で制限する関係者の具体的な人数などの詳細は、19日の政府の専門家会議を受けて判断するという。今大会は、東京五輪代表最終選考会を兼ね、五輪代表が唯一決まっていない男子66キロ級で、19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)と17、18年世界王者の阿部一二三(日体大)との新旧世界王者対決に注目が集まっている。