名称変えず「東京2020」小池知事さらり衝撃発言

報道陣の取材に応じる東京都の小池百合子都知事(撮影・佐藤勝亮)

東京都の小池百合子都知事が、さらりと衝撃的な事実を明かした。

電話会議に同席した小池都知事は、延期以外の合意事項を問われて、こう言った。

「例えば名称はそのまま『TOKYO 2020』でいく、というお話でした。こういうところが総理とバッハ会長のやりとりでした」

大会名の継続使用。大会は2021年に開催されるが、名称「TOKYO 2020」のまま。森会長は「(2年延期で)2022年になったら『東京2020』と言えなくなるんじゃないですか。21年だから2020。名称まで変えることは考えないでしょう」。

「TOKYO 2020」の文字は大会の象徴。公式HPに掲載されており、当初の開幕だった7月24日まで残り4カ月で、東京の街中にもあふれていた。公式グッズにも刻印されている。「2020」を「2021」に変更しないで済むことは、既存の表記をそのまま使える利点がある。都庁幹部は「機運情勢のためのポスターなどを作りなおさなくてすむ。追加で発生する費用を少しでも抑える工夫が必要だ」と語った。また五輪史上初の延期決定は、あくまでイレギュラーな事態であることを証明することにもつながる。