「新型コロナに負けるな」五輪出場国と励まし交流

ホストタウンを結んでいるブルガリアの新体操代表選手へ動画でエールを送る山形・村山市民有志

「新型コロナウイルスに負けるな。またみんなで会おう」。東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの出場国とホストタウンを結ぶ自治体が、ビデオメッセージや手紙で励まし合う動きが13日までに広がっている。本大会の1年延期に伴い事前キャンプなどの中止が相次ぐ中、直接会えなくても連絡を取り合い交流を深めている。

地元住民らの手作り感満載の応援動画が、東欧ブルガリアの人々の胸に響いた。同国とホストタウンを結ぶ山形・村山市は今月上旬、動画投稿サイト「YouTube」にビデオメッセージを寄せた。同国カラーの服やタオルを身に着けた市民有志が「コロナウイルスに負けるな」「いつでもどんな時でも皆さんの味方です」。ブルガリア国歌も歌ってエールを送った。

山形・村山市は、ブルガリア新体操代表チームの事前キャンプ地にも選ばれている。代表チームが新型コロナの影響で自宅待機を余儀なくされていることを知り、同市はビデオメッセージ動画で励ますことを考えた。市担当者によると、この動画はブルガリア国内でも反響を呼び、現地テレビや新聞にも取り上げられた。担当者は「SNSを通じて選手達が喜んでくれたことを知った。作った甲斐があった」と話していた。

パラリンピック競技のボッチャのタイ代表選手が、同国とホストタウンを結んだ秋田県と秋田・大館市を励ます動画をYouTubeに配信した。選手たちは「親愛なる秋田の皆さん。一緒に頑張りましょう」などと日本語を使ってエールを送った。

柔道のドミニカ共和国代表選手は3月中旬、昨年11月に事前合宿した広島・北広島町の児童へ手紙を寄せた。「コロナウイルス感染症が北広島町に影響を与えないことを願う」などとともに、合宿中に交流した児童たちへの感謝も記されていた。同町担当者は「コロナの影響で子どもたちに会えず、手紙が届いたことを伝えられていない。終息したら、また交流イベントをしたい」と願っていた。

【平山連】