森会長「最近は女性の話を聞かないから」一問一答2

日本オリンピック委員会の女性理事増員方針を巡る発言について、取材に応じる東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(代表撮影)

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が4日、都内で報道陣の取材に応じた。前日3日に日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した問題について釈明した。

-会長は女性は話が長いと思っているのか

森会長 最近女性の話を聞かないから、あんまり分からない。

-小池知事が会見で「話が長いのは人による」と言っていた

森会長 私も長い方なんですよ。

-国会議員の中でもクォーター制の議論や女性の割合をあらかじめ決めようという話が盛り上がっている

森会長 これは民意が決めることではないですか。

-会長ご自身の考えは

森会長 反対も賛成もありません。自然に国民が決めることだと思います。

-「誤解を招く表現」とか「不適切だった」というのがあったが、どこがどう不適切だったとお考えか

森会長 男女の区別をするところですね。

-オリンピック精神に反すという話をしていたが、そういった方が会長を務めるのは適任なのか

森会長 さあ。あなたはどう思いますか。

-私は適任じゃないと思います

森会長 そういう風に承っておきます。

-会長としての発言ではないので、責任が問われないという趣旨の発言をしていた

森会長 責任を問われないとは言っていませんよ。場所をわきまえてちゃんと話をしたつもりです。

-組織委の場じゃないから、あの発言はよかったということか

森会長 そういうことではありません。組織委員会とても良かったと私は言っているんですよ。ちゃんと全部見てから説明して下さい。

-「わきまえる」という表現を使われていたが、女性は発言を控えるという立場なのか

森会長 そういうことではありません。

-では、なぜそういう発言をしたのか

森会長 場所だとか、時間だとか、テーマだとか。そいうことに合わせて、やっぱり話していくことが大事なんじゃないですか。そうしないと会議は前に進まないんじゃないですか。

-それは女性と限る必要はあったんですか

森会長 だから、私も含めてと言ったではないですか。

-女性が多いと時間が長くなることを「誤解」と表現したが、これは謝った認識しているということではないんですか

森会長 そういうふうに聞いておるんです。去年からですね、一連のガバナンスに基づいて各協会や連盟は人事に苦労されておられたようです。私は全体を統括する体協、今のスポーツ協会の会長していましたから、その団体の皆さんといろいろな人と親しくしている。そういう皆さんは相談に来られて、なかなか大変のようでした。特に山下さんの時は、JOCの理事会の理事をかなり削って女性の枠を増やさなければならないということで、苦労しているとおっしゃっていた。そういう苦労話を聞いたていました。

-各競技団体から女性が多いと会議が長いと聞いているのか

森会長 そういう話はよく聞いています。

-それはどういう競技団体か

森会長 それは言えません。

-データに基づいたとか、根拠のある発言と思えないが

森会長 さあ、僕はそういうことを言う人がどういう根拠でおっしゃったのか分からない。自分たちが理事を選んだけど、結果としていろんなことがあった。私が聞いた事を思い出して言った。山下さんに苦労されますよと言った。

-今回の発言でみんな怒っている。森さんの五輪を見たくないとの声もネットにある

森会長 謙虚に受け止めている。だから、撤回をさせていただきますと言っています。