橋本会長、小林賢太郎氏の即日解任は「外交上の問題もあると」

橋本聖子大会組織委会長(2021年2月撮影)

東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の制作チームを事実上のトップとして束ねていた演出家、小林賢太郎氏(48)を解任した。お笑いコンビ「ラーメンズ」時代のコントで「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」をネタにしていたことを人権団体から抗議され、即日解任した。大会組織委員会の橋本聖子会長(56)が都内のメインプレスセンター(MPC)で会見し、「責任を痛感している」と謝罪した。

橋本氏によると、22日未明から人権団体の抗議などの情報が入り、協議し始めたという。橋本氏は「そういうことが存在していたことは存じ上げなかった」と明かした。「これは外交上の問題もあると思っている。早急に対応しないといけないと、解任の運びとなった」と、即日解任の理由を説明した。