<東京パラリンピック:陸上>◇男子400メートル決勝(T52:車いす)◇27日◇国立競技場
前回リオデジャネイロ大会銀メダリストで400メートルと1500メートルで世界記録を持つ佐藤友祈(31=モリサワ)が、55秒39で金メダルを獲得した。17、19年の世界選手権で400メートルと1500メートルで2冠を達成している王者は、12、16年大会金メダリストのマーティン(米国)とデットヒートを展開。ラスト100メートルで約3メートルのリードを許したが、ホームストレートで一気に加速して、残り10メートルで逆転した。
レース直後のインタビューで佐藤は「僕は後半のびていくタイプなので、マーティンがインにいるのでプレッシャーもあったけど、ホームストレートで差すことができて見ている人も楽しんでもらえたと思う。リオでマーティンにやられて、東京でリベンジできた。世界記録も一緒にということでやってきたんですけど、あとほんのちょっとだけ足りなかった。それでもパラリンピック記録は大幅に更新できた。2日後の1500では世界記録と金メダルを取りにいく」と力強く話した。
12年ロンドン大会をテレビ観戦したことがきっかけで、競技を始めた。天性の素質はすぐに開花して、16年リオデジャネイロ大会では400メートル、1500メートルの2種目で銀メダルを獲得した。岡山市内の企業で仕事をしながら競技を続けていたが、今年2月にプロ宣言。練習量が2倍に増えたことで、東京大会へ向けて競技力がさらに向上し、金メダルへの自信も深めていた。
◆佐藤友祈(さとう・ともき) 1989年(平元)9月8日、静岡県藤枝市生まれ。静清工高(現静清高)卒業。21歳で骨髄炎にかかって左腕と下半身にまひが残った。12年のロンドン・パラリンピックを見て車いす陸上を開始。前回リオデジャネイロ大会は400メートルと1500メートルで銀メダル。18年に2種目とも世界記録を樹立。17、19年の世界選手権で2冠。岡山市在住。モリサワ所属。