オリンピック(五輪)4大会連続出場を狙う第一人者は大会延期を受けて、現役も“延長”を決断した。

自転車男子マウンテンバイクの山本幸平(34=Dream Seeker、帯広農)は昨年から20年東京大会後の日本選手権を最後に、競技の第一線を退く意向を示していた。「東京五輪の20年で引退する予定でしたが、さらに力を入れてトレーニングを重ねたい」と来年までの現役続行にかじを切った。

今年2月にはアジア選手権(タイ)で10度目の優勝し、最高の形で五輪イヤーを迎えるはずだった。3月中旬の米国遠征では出場予定の2試合が新型コロナウイルスの影響で中止となり、現在は帰国して長野・松本市で練習を重ねている。「新しい日時や選考方法が発表になっていないので不安要素はありますが、僕にしかできないこの1年間を全力で取り組んでいきたいと決意しました」と力強く誓った。