<東京オリンピック(五輪):自転車>◇8日◇男子ケイリンほか◇静岡・伊豆ベロドローム
<記者の目>
リオ五輪からの5年間、当初は競輪にかかわる、短距離を中心に、自転車競技を見てきた。W杯や20年世界選手権での戦いからも、五輪でのメダルを確信していた。短距離勢の大半は「短期登録制度」で日本の競輪を走っていた。力量差も把握した上で、メダルは取れると思っていた。
だが、コロナ禍で延期した1年半の間に、世界は急激に世代交代していた。女子ケイリンの決勝メンバーは、世界選手権などの実績でも小林優香もひけは取らなかったが、銀メダルのニュージーランドの選手は21歳、銅メダルのカナダ選手もまだ23歳。今大会で一気に飛躍した。パリまで3年。次世代の育成は急務だ。
光はある。梶原悠未が銀メダルを取り、世界に通用すると示した。この日の生中継で、多くの人が初めてオムニアムという競技を知ったはず。小林はロンドン五輪を見て自転車を始めた。東京五輪で興味を持った若い世代が続く、そんな新たなサイクルが生まれてほしい。【山本幸史】