【安藤梢】守備範囲広いGK山下杏也加 エース岩渕決めて勝ったこと大きい

日本対オーストラリア 前半、指示を出すGK山下杏也加(撮影・上山淳一)

<国際親善試合:女子日本代表1-0女子オーストラリア代表>◇14日◇サンガスタジアムbyKYOCERA

GK山下杏也加とDFラインの信頼感が頼もしかった。米国など、強い国にはスピードのあるFWが必ずいる。それを恐れてDFラインを下げると、中盤にスペースが空いて、リズムを奪われる。でも、今の日本は守備範囲の広い山下がいるため、DF陣が高い位置でラインを保つことができる。相手FWカーはイングランドで得点王を取るほど、スピードとパワーを武器にした世界的な選手だが、相手の縦パスにDF陣と山下が余裕を持って対応できたことは大きい。

攻撃ではあまりにも「連係で崩す」意識が高すぎて、詰まる場面が多かった。ブロックをつくった相手に、ペナルティーエリア前までは、ボールを運ぶことはできた。しかしそこから前へ展開できない。横パスが多く、相手が密集した中央では、得意のコンビネーションが生きなかった。そこで後半途中から入ったMF遠藤がドリブルで仕掛けてシュートを打つなど、攻撃の幅を広げたのも収穫だ。

最後に、背番号10を引き継いだFW岩渕がPKを決めて勝ったことも大きい。エースが点を取って相手を0点で抑えた。当然、ムードは盛り上がる。初戦のカナダ戦(21日)が楽しみになってきた。(元なでしこジャパン)