決勝の切符をかけた運命のスペイン戦は延長戦に…PK判定もVARで覆る

日本対スペイン 後半、吉田のペナルティーエリア内のファウルがVARとなり映像を見つめる主審と森保監督(右)(撮影・河野匠)

<東京オリンピック(五輪):サッカー・日本0-0スペイン>◇男子準決勝◇3日◇埼玉スタジアム

決勝への切符をかけた日本とスペインの対戦は、前後半90分を終えて0-0、延長戦に突入した。

日本は序盤からボール支配を譲り、前半は押し込まれながらも、しぶとい守備でしのぐ時間帯が続いた。同39分にはスルーパスに抜け出したミルにシュートを許すが、GK谷が好セーブした。攻めては堂安と久保が何度か好機をつくるが、決定機まではいかない。同11分に堂安のパスに抜け出した林はオフサイド。同43分に久保がペナルティーエリア内の右から折り返すも、DFに阻まれた。

後半も同様の流れで始まる。同7分、ロングパスに抜け出した旗手からのパスを受け、林がシュートもバーの上に外れる。同11分ごろ、ペナルティーエリア内で吉田がメリノを倒したとして、いったんPKの判定も、VARで覆った。

日本は同20分に上田、相馬を投入し、攻める姿勢を示す。同31分、ミルのシュートはGK谷が果敢に飛び出して止めた。同33分には久保が左からペナルティーエリアに入ってシュートを打ったが、GKに阻まれた。終盤のスペインの度重なる攻撃にも守備陣が踏ん張りきった。