アーティスティックスイミング(AS)日本代表の乾友紀子(29=井村ク)と井村雅代ヘッドコーチ(69)は27日、日本水連を通じ、東京オリンピック(五輪)1年延期に関するコメントを発表した。

乾は「夏に向けて準備をしてきたので、延期になって残念な気持ちです。私たちは幸いにも変わらず練習することができていますが、1日も早く事態が収束することを願っています。それぞれに足りない部分を克服するための時間をもらえたと前向きに捉え、成長してオリンピックを迎えたいです」とした。

井村HCは「2019年7月の世界選手権後、今年の東京オリンピックに向けて、選手たちとともに懸命に走ってきました。そして、いろいろなことをこえて、やっと東京オリンピックをイメージして、演技できるところまで来たところで、コロナ感染の問題が起こり、延期ということになりました。しかし私たちには練習してきた成果を見せる機会があり、東京オリンピックに臨む熱い気持ちは変わりません。延期になった期間を無駄にすることなく、より進化させた日本チームの演技を2021年に開催される東京オリンピックの舞台で発揮したいと思います。問題が起これば、それをこえるたびにチームの結束は強くなります。私たちのチームも今の状況をこえることにより、どんな問題もこえられる強いチームになると確信しています」。

AS日本代表は昨年9月に8人の内定選手を発表している。日本水連は、選手選考に関して井村HCの意向を尊重。井村HCがメンバーの入れ替えを申し出ない限り、メンバーはそのまま継続していく見通しだ。