競泳男子で東京五輪代表の瀬戸大也(26=ANA)が、五輪延期後初レースとして、28日の早大慶大対抗戦(東京辰巳国際水泳場)に出る計画があることが12日、分かった。種目は昨夏の世界選手権金メダル=五輪内定した200メートル個人メドレー。瀬戸のレースは2月のコナミオープン以来、半年ぶりで早大OBとしてオープン参加する見通しだ。

瀬戸は昨夏の世界選手権金2、銀1を獲得。1月には400メートル個人メドレーで4分6秒09を出してライバルの萩野、ケイリッシュ(米国)に自己記録でも肉薄。五輪複数メダルに向けて最高の状態を整えていた。

しかしコロナ禍で3月に五輪は延期。4月には「延期が決まった時は喪失感で抜け殻になりました」。また今月3日にも「正直、自分を見失っている。非常に苦しくて何を目指したいか、わかってない」と赤裸々な心境を吐露。ただ五輪金メダルが幼少期からの夢であることに変わりはない。

コロナ禍により同大会前日の27日に予定された日大中大対抗戦は中止となった。大会開催、そしてレース参加は今後のコロナ禍の情勢にもよるが、失望から立ち直るきっかけにするためにもスタート台に向かう。