国際卓球連盟(ITTF)は新型コロナウイルスの感染拡大を受け25日、来月22日に韓国・釜山で開幕予定だった世界選手権団体戦を延期すると発表した。6月21~28日を新たな日程として検討する。韓国国内では感染が拡大していた。

この日、ハンガリーオープン(OP)シングルスで優勝した張本智和(16=木下グループ)と伊藤美誠(19=スターツ)が羽田空港に帰国。日本協会の指示で、報道陣と約3メートルの距離を取って取材に応じた。

張本は「びっくりはしたが体調が一番。決まった日程に合わせていきたい」と受け入れた。今後、5月の香港OP、中国OPの中止も見込まれ、五輪本番まで王者中国との対戦機会が減る様相。それでも「僕らがたくさん(技術面で)変化し、それが本番で成功できたら、この状況もプラスになる」と前向きに捉えた。

伊藤は「選手間でもこの時期の世界選手権は難しいと話し、予想していた」と平然と語った。ともに口をそろえたのは「オリンピックはやってほしい。選手はみんなそう思っている」という言葉だった。