「よっしゃ」響いた兄の解説 妹テコンドー山田美諭「すごく心強かった」

女子49キロ級3位決定戦、ボグダノヴィッチ敗れ、がっくりと引き揚げる山田(撮影・河野匠)

<東京オリンピック(五輪):テコンドー>◇24日◇女子49キロ級◇3位決定戦◇千葉・幕張メッセ

女子49キロ級の山田美諭(27=城北信用金庫)は3位決定戦でティヤナ・ボグダノヴィッチ(セルビア)に6-20で敗れた。あと1歩、メダルには及ばなかった。

テレビ中継では、兄が解説を務めていた。元テコンドー日本代表の山田勇磨さん(30)。試合展開ともに徐々にヒートアップ。技が決まると「よっしゃ」など感情が自然と表に出た。兄の一面がのぞいていた。SNSでも話題になった、その声は、無観客の会場にも響いていた。

試合後、美諭は感謝を述べた。「すごく心強かった。たぶん兄の方が緊張していたと思う。同じ会場にいてくれただけで、すごく私も安心した。本当に感謝しています」。悲願はならずとも、前評判を覆す躍進だった。