「ビシュッ!」

「パシィッ!」

「ビシュッ!」

「パシッィ!」

大宮競輪場の駐車場から、心地いい音が聞こえてきた。

レース終了後にキャッチボールをするガールズ2人(2018年12月22日撮影)
レース終了後にキャッチボールをするガールズ2人(2018年12月22日撮影)

見れば、レースを終えたガールズ2人がキャッチボールをしているではないか。これがまた、うまい……というか、すごい。球のスピードもさることながら、重さ、軌道と、とても素人のものではない。

2場所連続完全Vを飾った小林莉子(2018年12月22日撮影)
2場所連続完全Vを飾った小林莉子(2018年12月22日撮影)

1人は前場所の京王閣に続き2場所連続の完全Vを達成した小林莉子、もう1人は114期の新人・向井円だ。

今後の飛躍が期待される向井円(2018年12月22日撮影)
今後の飛躍が期待される向井円(2018年12月22日撮影)

ともに学生時代にはソフトボールの選手として活躍していた2人。当然といえば当然ながら、周りの男子選手からも「(キャッチした時の)音が違う」と感嘆の声が上がっていたほどだ。

あらためて「ガールズの選手になれるような人はトップアスリートなのだ」と感じた次第。今回は初の500バンクに戸惑っていた向井も、持っているポテンシャルは高い。小林ともども来年以降の飛躍に期待したい。【栗田文人】