予選5Rに1つのドラマが生まれた。鈴木慎二(47=神奈川)が、デビュー27年目にして初めて師匠・遠沢健二の前を回ることになった。

「実績だって違うし、師匠とは点数だけで並びを決められない」と、最初は前回りを固辞していた。さらに鈴木にとって遠沢は、師匠というだけでなく義兄にもあたる。

しかし、師匠の「今までは格が違ったからね(笑い)。いつかはこういう時も来る。でも、俺のが点数があれば、その時はまた前を主張するよ」の言葉で、ついに決心した。

並びが決まった後の鈴木は、ずっと緊張の面持ち。予選5Rは、重要な意味を持つ一戦となった。