不整合なデータ入力でダウン 競輪システム障害復旧

開催中止を伝える松戸競輪場(撮影・栗田文人)

3日から2日間ダウンしていた競輪システムが4日に復旧し、5日からレースが再開されることになった。

松戸G3(千葉競輪開設70周年)、青森F2(ミッドナイト)、宇都宮、大宮(ともにF2)の4場で、すべて初日開催。一方、函館(F1ナイター)、富山(F2)、玉野(F2ナイター)、武雄F2(モーニング)は打ち切りとなった。

2日間順延となった松戸では、午後2時半から大胡田泰隆JKA執行理事、鴻崎豊宏千葉市公営事業事務所所長ら主催者側と選手代表との話し合いが行われ、開催を確認。その後、あらためて参加式を行い、全選手に説明が行われた。障害の原因は、情報システムに不整合なデータが入力されたためで、当該システムの問題や外部からの不正アクセス、サイバー攻撃ではなかった。

これにより、三谷竜生、渡辺一成、中村浩士ら16選手は今開催後に中1日で前橋G1寛仁親王牌(前検日=10日、開幕=11日)に出走することになった。

中村千葉支部長 地元記念にかける思いは強いし、開催が決定した時はうれしかった。焦らされた分、最高の開催にしたい。

渡辺一成 (主催者側への)質疑応答もなかったのが…。中1日、中0日の選手のケアをお願いしたい。

笹部俊雄JKA会長 このたびシステム障害により、競輪開催を中止することになりましたことを、お客様並びに関係者の皆様に深くおわび申し上げます。今後このような事態が発生することがないよう、業界をあげて再発防止と信頼回復に努める所存でございます。