浅野徹は代謝の危機も悪あがきはせず「3番手からぶち抜けばいいんでしょう」/伊東ミッド

浅野徹は平常心で大一番に臨む

<伊東競輪:ミッドナイト競輪>◇F2◇前検日◇27日

現役生活22年の浅野徹(44=千葉)にとって、忘れられないシリーズになるだろう。

今開催で完全優勝に近い成績を収めない限り、今期限りでの代謝が決まる。「あっという間の22年でした。上の子は成人して、下の子も高校3年。下の子が卒業まではやりたかったけど、2月から足にしびれが出てしまって…」。最大の武器であるタテ足が使えなくなっては、巻き返しが難しかった。

チャレンジ予選1Rは、わがままを言って村上皇の番手を主張することもできた。しかし、悪あがきはしたくなかった。「渋谷(錬)君にも気を使ってもらったけど、それだけで十分。3番手からぶち抜けばいいんでしょう」。感傷的になりそうな自分をジョークで隠した。