初日1R1番車の寺崎浩平は残念な結果に終わった(3着)。しかし、初めてGクラスで戦うにもかかわらず、自分のレースができたことを評価したい。3着で辛うじて準決に乗った高橋晋也も、決勝入りしてシリーズを盛り上げてほしい。

特選は脇本雄太が敗れ、清水裕友が勝った。松本貴治の捨て身の先行があったからだが、チャンスをものにした中国両者は大したものだ。脇本を破ったことは自信になっただろう。

準決8Rでヤマコウが期待する清水裕友(撮影・栗田文人)
準決8Rでヤマコウが期待する清水裕友(撮影・栗田文人)

準決8R。今度は、清水が松本を足場に打倒脇本を狙う。特選と違うのは、脇本にラインができるので、打鐘から仕掛ける可能性がある。先手は松本と読むが、清水がどう対処するか興味深い。単騎の脇本を破るのと、ラインができる脇本を破ることは、意味が全く違う。早駆けがない脇本は仕掛けが遅くなる分、死角が増える。準決はラインができるので、脇本は早めの先行も考えているだろう。

レースは脇本の前受けから始まるだろう。確実に先行したい松本は後ろ攻め。単騎の山田英明や山崎芳仁が松本ラインに続くので、脇本は7番手になる。そこからどこまで巻き返せるか。2日連続で脇本を破ると、さらに強力な勢力になる予感がする。(日刊スポーツ評論家)