34期オートレース選手候補生の入所式が11日、オートレース選手養成所(茨城・下妻市)で行われ、20人の選手候補生がオートレーサーへの第1歩を踏み出した。女子は父がオートレーサー桝崎陽介のいとこという桝崎星名候補生(20)ら5人。男子はロードレーサーから転身する上和田拓海候補生(22)ら15人。養成は1日から始まっており、9カ月の訓練を経て、来年6月にデビューする。

桝崎候補生の名前星名(せな)の由来は「音速の貴公子」の異名を持ったF1ドライバーのアイルトン・セナだ。「父に連れられ、幼い頃からレース場で観戦していました。年末には必ず『スーパースター王座戦』を見に行くほどで」。身近にあったオートレーサーという職業は、ずっと意識していた。祖父の兄は第1回SS王座戦覇者の桝崎正さん。入所前には電話で「努力を惜しまず頑張れ」と励まされた。小学生からダンスで体を動かしてきた。「オートレースのスタートとかに応用できたら」とリズム感を生かす。