中野次郎(37=東京)がインから逃げて住之江で3度目の優勝を飾った。今年初V、通算では36回目の優勝となった。コンマ10のスタートを決めてしっかり先マイ。バックでは他艇を寄せ付けなかった。

しかし表彰式では笑顔よりも安堵(あんど)の表情を浮かべた。「正直仕上がりは良くなかったし、前沢(丈史)君にやられるんじゃないかと不安だった。1Mもターンで失敗した」と、結果とは裏腹に冷や汗のレース内容だった。

結婚を機に住居を住之江の近くに構え、「ここで走る時はいつも地元のつもりで気合が入ってます」と話す。“次郎ちゃん”ファンの祝福の声にようやく笑みがこぼれた。