村上義弘(44=京都)が昨年10月松戸(千葉記念代替)以来、通算35回(旧制度4回)目のG3優勝を飾った。

もつれた前団を浅井康太が2角からまくると、村上はこれを追走してゴール前鋭く抜け出した。表彰式で「行こうと思ったタイミングと浅井君が来たタイミングがドンピシャだった。自分ももう終わりかなと思ったこともあったが…」と言うと、集まった大勢のファンからは「まだまだー!」という熱い声援が飛んだ。

落車が度重なり、これが今年の初V。「明日(20日)が(心の師匠の)松本整さんの誕生日で、明後日還暦祝いがある。今でも怒られっ放しだけど、これで少しいい報告ができる」と満面の笑みを浮かべた。

次の目標は6月に地元近畿で行われるG1高松宮記念杯(岸和田)。「一戦一戦しっかり走りたい」と力を込めた。【栗田文人】