永井大介(42=川口)が2周回1コーナーで先頭に立って押し切り、17年大会以来、2年ぶり3回目の大会制覇。通算では97回目、G1は24回目の優勝。鈴木圭一郎が2着、3着には浦田信輔が入った。

マシンの良さがそのまま生かされた一戦だった。準決勝戦前にセッティングを大幅に扱った。そこで1着と結果が出たことで、優勝戦まで何もせず、そのままで戦った。「最近では準決勝から優勝戦にかけて何もやらないで行ったのはないよね。初日、2日目が良くて、3日目が駄目(6着)だったじゃないですか。3日目のままじゃ駄目で、思いっきり、(準決勝で)セッティングを変えて行ったのがうまくいきましたね。気温が上がっても、うまく合わせ直せたのが良かったですね」。調整を我慢したステイ戦法が功を奏した。

「前回、川口記念で優勝できなかったんで。今回もメンバーはそろっていて厳しいかなとは思ったんですけど、試走も出ましたし、目いっぱい(いい)スタートが切れたのも大きかった。鈴木圭一郎選手より先手で行けたのが大きかった。絶対、圭一郎選手が来るかなとは思っていた。できるだけリードを広げたいと思ったら音がすぐ聞こえてきたから、『あ~っ』って。でも、やられちゃうかなと思ったが、何とか持ってくれたね」テクニックとマシンの仕上がりの良さをフルに発揮した。「できるだけ、こういういいエンジンに乗れるように、これをキープしていく確率を高めていかないと」。Vを飾ったが、さらに気を引き締めて今後の戦いへと挑んでいく。