優勝戦が12Rで行われ青山周平(34=伊勢崎)が4周回3コーナーで先頭に立って押し切り、キューポラ杯は初、G1は12回目の優勝を飾った。2着は若井友和、3着には高橋貢が食い込んだ。

結局、10R前に降り出した雨が止まず、ファイナルは湿走路での開催。滑る難走路を巧みに乗りこなしたのが、結果的には青山だった。「高橋貢選手に雨の乗り方を教わった」のが、大きく、試走から3秒68の1番時計。試走の気配通り、本番もしっかり結果を残した。

「スタートは自分では遅れたと思いました。それがなぜか1周回で2番手に上がっていた」混戦を秀逸なグリップワークで好位を奪うと、そのまま先頭を走っていた黒川(4着)を追撃。

4周回3コーナーで黒川の内に飛び込むと、少しコーナーではらんだが、追ってきた若井らを抑える形で5周回1コーナーを先頭で回って押し切った。「少し粗い走り方になってしまった」と反省点を口にした。

17年飯塚「ダイヤモンドレース」以来12回目のG1制覇。表彰式では「(SG)グランドスラム頑張れ!」の声。残る1冠は「全日本選抜」。10月当地で行われるだけに、その前の8月、地元伊勢崎で「オートレースグランプリ」とともに19年下半期のビッグレース戦線へ弾みをつけた。