師走の大一番、SG住之江グランプリ(GP)とプレミアムG1徳山クイーンズクライマックス(QC)の出場者が出そろった。連載「ROAD TO グランプリ&クイーンズクライマックス」でGP18人、QC12人の全出場選手を紹介していく。

<白井英治(43=山口)賞金10位>

今年は3月戸田クラシック優出4着、続く大村周年Vなど快調に飛ばした。しかし、6月の多摩川グラチャン準優Fの罰則で、以降4つのSGレース選出除外は大きく響いた。それでも序盤の貯金が大きくものをいった。

「今はペナルティーを受けている立場。1走1走しっかりやろうと」。近況は一般戦、G3主体ながら驚異の1着を量産。決定力の違いを見せつけている。GPは4年連続7回目。「6位以内で行けないのは不本意ですが勝ち上がればいいこと。グランプリを勝ち切りたい」。超攻撃型のすごみをトライアル1stから繰り出す。

<小野生奈(31=福岡)賞金10位>

1月浜名湖、2月戸田、4月は徳山で優勝と年頭のダッシュには成功したが、夏場以降は目立った活躍がなく、人生初のF2も経験。苦しみながらもクイーンズクライマックス出場を決めた。「昨年はSGで準優に行けたけど、今、振り返るとエンジンに助けられてたんだと思います。ペラ調整は今も迷走中。それでもペラ調整も含めてボートに乗ってるのが楽しい。またキタ~! っという感触を味わいたい」。今年は前付けをせず、アウトからでも勝てるようレーススタイルを見直した。潮位によって姿を変える徳山水面を縦横無尽に駆け回る。

※明日はGP&QC賞金9位