青山周平(35=伊勢崎)が激闘を制し、G2・6回目、通算54回目の優勝を飾った。

7周回1コーナーで永井大介との激しい戦いに決着をつけ、抜け出した。2着に永井、3着に若井友和が入った。

0ハン7車が川口勢、単独10メートルのスーパーハンデで全国ランク1位の青山。負けられない地元勢、S級1位のプライド、意地と意地のぶつかり合いが名勝負を生んだ。

スタート先行は永井。だが、青山も負けじとすぐ4番手につけた。2周2角で森が落車、その後の3角で青山は鈴木清をさばいて2番手を奪うと、そこからは永井と青山の抜きつ抜かれつのデッドヒートが展開された。7周回目でようやく決着をみて、川口記念は初制覇となった。

「エンジンは最高でした。スーパーハンデだし、1周目で集団の後ろにつけられるように、スタート集中していきました。いっぱいいっぱいでいかないと。先頭に立ってからは(永井選手が)意地でも抜いてくるなと。永井さんも少し滑り気味に見えたし。エンジン的には初日がすごく難しくていい着は取れなかったけど、その後はいいエンジンを作れて優勝することできた」。好エンジンの裏付けもあって、永井との戦いを制した。

コロナウイルス感染防止対策で、無観客でのG2開催だった。「やっぱりスタートラインに立った時には(無観客で)すごく寂しい思いでしたが、画面越しに見て頂いたファンの皆様もいらっしゃると思って、一生懸命走りました。ようやく、これからはレース場でもレースを見て頂けるようになるので、ぜひ次は本場に来て頂いて。一生懸命走りますし、いいレースをできるよう頑張ります。たくさん、応援よろしくお願いします」。

全オートレーサーの声を代弁するように、ようやくレース場で有観客開催で行える喜びをファンに向けて語った。