南潤が和歌山勢初卒記チャンプ 五輪狙う

優勝した南潤(中央)、2着山崎賢人(左)、3着出沢拓也(右)(撮影・柴田隆二)

 日本競輪学校(滝沢正光校長)の第111期生(男子61人)、第112期生(女子17人)の卒業記念レース最終日が23日、静岡競輪場で開催された。男子は在校3位の南潤(19=和歌山)が好位確保から直線追い込んで優勝した。今日24日に卒業式が行われる。5月1日に選手登録して7月からプロデビューする。

 南潤が和歌山勢初の卒記チャンプに輝いた。最終バック3番手からまくった山崎賢人を追走してゴール前差し。「小さい競走になってしまったが、和歌山初の優勝を狙っていった」と笑顔がはじけた。高校時代から自転車競技を始めて一昨年のアジア・ジュニア選手権の1キロTTで銅メダル。ナショナルチームがスプリント能力を評価して選抜する「ハイパフォーマンスディビジョン教場」にも選出されて20年東京五輪を狙う。「早くS級に上がって村上義弘さんたちの前で走らせてもらえるように頑張る」と宣言した。