毒島誠4年ぶり2度目SG制覇でGP出場決定/下関

逆転でGP出場を決めた毒島誠(中央)。山崎智也(左)、松本晶恵、秋山直之(右)に祝福される

 毒島誠(33=群馬)が2度目のSG制覇を飾った。インから完璧に逃げ切り、13年丸亀メモリアル以来、4年ぶりの美酒に酔った。この優勝で賞金ランクは20位から7位まで浮上。2着は井口佳典。3着の篠崎仁志は17位まで上昇し、グランプリ出場をたぐり寄せた。

 ゴールを駆け抜けると、4年ぶりの景色が広がっていた。ファンからの歓声、ウイニングラン。右手を何度も振って声援に応えた。ピットに引き揚げると、山崎智也、秋山直之らが出迎える。2度目のSG制覇でグランプリは当確。大きなチャレンジを成功させた。「1Mを回って後ろがついてきていなかった。必死に走りました」。そう言って、穏やかな笑みを浮かべた。

 序盤から猛烈足を見せつけた。下関が誇る1基、13号機を駆り序盤を2、1、1着。シリーズの主導権を握ったが「緩めることなく。ゆっくりできる立場ではないので」と集中力を保ち続け予選トップ通過。14年若松メモリアルでは、首位通過で準優敗退。苦い思い出だったが、今回は準優、優勝戦を逃げ完勝。SG王道Vをやってのけた。「1度、予選トップで飛んでる。今回でそれも吹っ切れました」。

 今年のSG戦線では苦戦した。優出はなし。3月クラシックこそ準優に乗ったが、以降は全て予選敗退。エンジン抽選運に泣かされたが「今の自分の実力だと思う」と言い訳はしなかった。それでも賞金ランク20位につけ、一発逆転をかけて臨んだシリーズ。運命のエンジン抽選、最後の最後に13号機が残っていた。

 優勝賞金2700万円を加算し、賞金ランクは7位まで浮上。2年ぶりのグランプリ出場を勝ち取った。2年前はファイナル2着。山崎智也を猛追したが、及ばなかった。「1年を通してグランプリを目標にしている。出るだけではなく、勝てるように、しっかりと」。次は黄金のヘルメット奪取へ、大きなチャレンジが始まる。【網 孝広】

 ◆毒島誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日、群馬県生まれ。92期生として03年5月桐生でデビュー。06年9月鳴門で初優勝。G1優勝6回。SGは13年丸亀メモリアルで初優勝し今回が2回目。同期は松村敏、大峯豊ら。163センチ、50キロ。血液型B。