整備士さんが厳選ベスト4エンジンを徹底解説/尼崎

48号機

 大好評の「整備士さんのつぶやき」をG1スペシャル版でお届けする。11年の年末開催からスタート。12月で7年目を迎える日刊スポーツのオリジナル企画だ。毎節、前検日に好エンジンのピックアップや、直近の状態などを整備士さんに直撃取材。北條記者がコラム「ヒット&アウェー」で大当たりフォーカスを導く。今回は特別に整備士さんが厳選ベスト4エンジンを徹底解説。さらに北條記者オススメの隠し玉エンジンまで…。舟券作戦のヒントとしてお役立てください。

              

 北條記者 ここ数年で尼崎のエンジンは、エースと呼ばれるような、飛び抜けた機はなかなか出ていない気がします。

 整備士 そうですね。見ていても昨年の11号機ぐらいですかね。あとは上位クラスがいくつかあって、抜け出すまでのエンジンは見当たらないですね。ただ、力強いエンジンは本当にいいと感じています。下位クラスだと、どうしても腕がある選手でも苦戦する印象を受けています。

 北條 差が出てしまう原因はありますか?

 整備士 乗り手で大きく左右すると思っています。ペラ調整のことは正直、よく分かりませんが、外周りの調整や、ギアケースを点検することで、良くなるケースは多いです。今年のエンジンも差はありますが、調整力がある選手が乗ると、すぐに効果は出なくても2、3節してから一気に開花する場合がありますからね。特に地元選手が乗った後は見逃せません。序盤は念入りに調整して、最後には仕上げている。よく尼崎を走られる選手ほど、普通ぐらいの動きが少し良くなるイメージは強いです。

 北條 いよいよ周年を迎えます。

 整備士 周年の時期になると気温が下がるので、基本的に回転は上がってきます。うまく調整して、しっかりペラが水をつかむ状態に仕上げた選手を見つけてもらいたいですね。周年の直前(25~28日)まで開催がありました。周年の前検日に上位エンジン以外の隠し玉を教えますよ。

 【北條の隠し玉・48号機】乗り手に恵まれず、なかなか複勝率は上がらなかった。ただ、誰が乗っても行き足から伸びは強力だった。A1級が駆ったのは、吉川昭男(7月一般戦)と中里英夫(9月G3マスターズリーグ)だけ。ともに順調に仕上げて優勝した。

<整備士さん厳選ベスト4エンジン徹底解説>

 【21号機】最初は目立ちませんでしたが、6月から上向いています。特に8月のオール兵庫で芝田浩治選手が仕上げてからいいです。ただ、直近はエンジンの性能を最大限にまで引き出すことができず、勝率は少し下降気味なんです。周年でどうかですね。

 【9号機】初降ろしに金子良昭選手が多少の手を加えていますが、その後は大きなことはしていません。選手の能力を問わないポテンシャルの高いエンジンですよ。何といっても近況3場所連続Vエンジンですから、エースに一番近いと思っています。

 【12号機】夏場以降でコンスタントに勝率が上がっています。最大の特徴は性能が高いことですね。事故に強い。転覆は何度かありましたが、不思議にパワーが落ちることなく上位をキープできていますね。出足に目はいきますが、基本は伸び型だと思いますよ。

 【58号機】典型的な伸び型なんですよね。乗り心地や出足を求める選手は合わないかもしれません。成績を残している選手は、伸びを重視して正解が出ていますね。ただ、出足も悪いわけではないので、このエンジンこそ調整次第だと感じています。

 ◆北條直治(ほうじょう・なおはる)ボートレース専門紙から日刊スポーツへ移籍して11年目を迎える。関西の水にもすっかり慣れた。尼崎がメイン場。朝特訓を見るのが大好きで、少しの変化も見逃さない。舟券は本命よりも穴狙い。ダブルBOXが主流だが、最近は頭固定の2、3着付けで勝負するケースもしばしば。尼崎で2連単パーフェクトは過去3度の経験がある。特に15年11月に行われた本社杯の「ニッカングローリー賞」で節間2度達成(初日、5日目)という快挙を成し遂げた。次は夢の3連単パーフェクトを目指して、チャレンジは続く。